ホームページにおける「アクセシビリティ」とは、訪れたすべての人が使いやすかったり、理解しやすかったりといったことを表す単語で、使いやすさ、あるいは使いやすさの度合いを指したりもします。
たとえば、目が見えにくい人や、耳が聞こえにくい人などがホームページを使いやすいように工夫すると「アクセシビリティを持っている」「アクセシビリティを確保している」と言えます。
ホームページではとくに「ウェブアクセシビリティ」と呼んだりもします。
アクセシビリティ対応を行う場合、どういった手法があるか、以下に例を挙げます。
・文字サイズの変更がユーザー側でできたり、デフォルトの文字サイズを大きくして見やすくします。
・ホームページの背景色と文字の色のコントラストを上げて、文字を読みやすくします(白い背景に黒、黒い背景に白など、はっきりしていると読みやすいですよね)。
・目が見えにくい人が音声読み上げツールを使った場合に、文字をツールが認識できるように配慮します。
例えば、表組内に「まとめ」という言葉があって、文字の幅を他の言葉とあわせるために「ま と め」と全角スペースを入れてしまうと、ツールはこの言葉が認識できない場合があります。
・掲載する映像に字幕を用意します。これによって、耳が聞こえずらい人や、映像で利用されている言語に慣れていない人も映像を理解できる可能性が高まります。
・アクセシビリティに配慮したホームページは、通常の制作工程より工数が増える傾向があります。制作スケジュールを決める際に、この作業期間をしっかり確保しましょう。
・上記と同様、制作工数が増えますので、通常の制作工程よりコストが増える場合があります。
・いかなる配慮を行っても、すべてのニーズに対応できない場合があります。
アクセシビリティは、特に公益性の高いサイトは近年対応を求められる傾向が高まっています。それだけ、社会がアクセシビリティを意識してあらゆる人が使いやすいホームページを求めていると言えます。一方、便利さが増す分だけ、時間やコストもかかってしまいますので、現実的には限られた予算の中でどれだけ配慮できるかという面もあります。
しかし、常に意識をしておくことで、ホームページを利用できる母数が増えて、運営側も利用側にも良い影響をもたらすのは言うまでもありません。